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長家 康展; 森 貴正; Brown, F. B.*
モンテカルロ計算法高度化の現状; 第3回モンテカルロシミュレーション研究会報文集, p.105 - 115, 2004/12
微分演算子サンプリング法に基づくモンテカルロ摂動法は炉物理量の小さな変化料や感度を求めるために広く使われている。この手法は固定源問題では非常に有効であるが、固有値問題では核分裂源分布も摂動により変化するために困難が生じる。ほとんどのモンテカルロコードでは摂動が印加された後も核分裂源分布は変化しないと仮定している。最近、核分裂源分布変化による摂動量を評価する手法が提案された。この手法では核分裂源の微係数に対する付加的重みはサイクルごとに規格化され、摂動量は規格化された付加的重みをサイクル間で伝播することにより求められる。この手法とさまざまな体系における本手法の計算結果をレビューし、この手法が実効増倍率の摂動計算において非常に有効であることを確認した。
植木 太郎
no journal, ,
モンテカルロ法による弱結合体系の臨界計算においては、核分裂源からの中性子サンプリングが非常に偏っている場合に、中性子集団の定常核分裂源状態への収束に不具合が起きて実効増倍率評価値にバイアスが生じることがある。この現象は米国のWhiesides氏による世界の実効増倍率問題として知られ、スウェーデンのMennerdahl氏によって現在の計算機能力の下でのチャレンジングな問題にアップグレードされている。このMennerdahl氏提唱の問題をベースとして、中性子集団のサイズが小さくて定常核分裂源分布の維持が困難な場合の不具合検出に関して、一般化極値統計が有効であることを報告する。具体的には、実効増倍率タリー分布の裾野の極値指数評価結果について示す。